山でテント泊がしたいので、必要なものを買いました【テント・コット・大容量ザック】

山でキャンプがしたいです!

今までは日帰りで登れる山しか行っていませんでした。

 

日帰りとは言ってもキャンプ自体は登山を始める前からやっていましたので、キャンプ道具は持っており駐車場がある登山口の近くのキャンプ場に泊まり早朝から登ることはできていました。

でもやっぱり稜線でテントを張ったりテントを担いで山から山を渡り歩きたいです。

 

北アルプスに涸沢カールという有名なテント場(山ではキャンプ場のことをテント場というようです。)があります。

そこは北アルプスの山々に囲まれていて、いつかは行ってみたいとずっと思っています(実はこの記事を書いているときには北アルプスにもう行ってきました、後日記事にしたいと思います。)。

涸沢カール

yamap.com

夢みたいな景色ですよね。

 

ただわたしが持っているキャンプ道具は車やバイクで運ぶことを想定した道具ですので、一部小さめのものはありますが重さは全く考慮されていません。

複数人用のテントなんて大きすぎてそれだけでザックがいっぱいになってしまいますし、ソロテントも一番軽いもので5kg以上ありましたので、これを持っていくのは難しいです。

 

なので買うことにしました。

 

何を買おうか・・・

普通の登山道具のほか、テント泊に必要なものは次のとおりです。

〇テント⇒平地でのキャンプ用はいくつか持っていますが、重くて風に弱いので山岳用を買うことにします。

シュラフ⇒真夏用化繊・3シーズン用ダウンシュラフ・冬用ダウンシュラフを持っているので買い足しません。

〇マット⇒持っていますが、新しいものを買うことにします。

〇大容量ザック⇒50Lくらいでもテント泊は可能らしいですが、冬も行くことと心配性で荷物はたくさん持っていきたいので65L以上にします。

といった具合です。

 

マットを買い足す理由ですが、わたしが今持っているのは

〇インフレーターマット

〇エアーマット

〇コット

の三つです。このうち登山に持っていける携帯性があるのはエアマットのみですが、エアマット単体で満足に眠れた経験がありません。キャンプの時はいつもコットかコット+エアマットで寝ています。

ちなみにコットというのはキャンプで使う用の簡易ベッドです。担架のような形です。これがあると寝心地がいいです。

コットとはこんなものです



 

わたしは不眠症で、普通のエアマットではあまり眠れませんから普段キャンプに行くときは絶対にコットを持っていきます(テントをもっていかずタープだけで宿泊したときもコットだけは欠かさず持っていきました。)。

スマートウォッチで睡眠の質を記録しているのですが、家のベットで寝ているときよりキャンプ場でコットで眠った夜のほうが睡眠の質が高いです。

 

でも持っているコットは4kgあり、容積もかなり大きいので持っていくことはできません。

 

 

 

 

テント

テントを選ぶうえで重視したのは次の点です。

〇インナーがメッシュでない⇒これは迷いました、真夏にメッシュじゃないテントで寝るとほんと暑いです、サウナで寝ている感じです。でも寒いと死んでしまうかもしれませんから、メッシュでないものにしました。

〇コットが入る寸法⇒山岳用テントはテント内があんまり広くないですから、コットは外で組み立ててテント内に入れることになります。ですから出入り口の寸法がコットより小さいとテント内にコットが入らず外で寝ることになってしまいます。

〇耐水圧2000mm以上⇒耐水圧は当然ですが、通気性とトレードオフです。インナー非メッシュかつ高耐水圧だとサウナ化が懸念されます。

〇重量1.5kg以下

 

いろいろと探していいなと思ったのは下の三つです。

① NEMO タニ オスモ 1P

タニ オスモ

 

 

② MSR ハバハバ シールド

ハバハバ

③ シックスムーンデザインズ ルナーソロ

ルナーソロ

画像はそれぞれ公式サイトから拝借しました。

 

③はインナーがメッシュですが、なんと重量が690gです!

 

ただ問題があります・・・それは、値段です!

①:72,600円

②:88,000円

③:64,900円

 

むむ・・・

 

結局買ったのはテントはモビガーデンというメーカーのLIGHT KNIGHT 1 JPNです。

mobigarden.jp

モビガーデンというのは中国のアウトドアブランドです。

中国製アウトドアブランドは安いですが意外に使えるものが多いです(使えないほどひどいものもあります・・・)。

とはいえ山でのテント泊は平地でのキャンプ場より過酷でしょうから信頼性のある国産や欧米の有名ブランドにしようかと迷いました。

でも有名ブランドのテントはあまりにも高いです。適正価格ではあるのでしょうが、この夏登山を始めウェアから何までたくさん買ったわたしには余力は残されていませんでした。なのでモビガーデンにしました。上で挙げた条件はすべて満たしています。

Amazonで21,800円でした。

耐水圧3,000mm、総重量1,395gは魅力的です。

 

稜線のテント場で使用したとのレビューもありましたし、サクラチェッカーでもサクラレビューはなさそうでした。

 

 

コット

普通は登山にコットを持っていく人はいないと思います。

なので山岳用コットというのは探した限り見つかりませんでした。

 

コットを探していますとウリになっているのは「耐えられる重量」「幅が広い」など寝るときの機能に関連したウリが多いです。

でも正直わたしはそういった点は求めていません、耐荷重150kgとかそんなに無くても大丈夫です。コットにザックを置くことはありませんし、置いたとしても100kgを超えることはないでしょう。幅に関しても広いに越したことはないですが、寝られればそれでいいです。

 

こうして候補に挙がったのはこの二つです。

 

サーマレスト ウルトラライトコット

サーマレスト



サイズ    61×183cm
収納サイズ    41×13cm
総重量    1195g

価格  ¥30,800

 

ヘリノックス ライトコット

ヘリノックス


サイズ 長さ185×幅60×高さ13cm

収納サイズ 幅53×奥行き13×高さ13cm

重量 1.2kg
価格  \39,930

 

値段がサーマレストのほうが1万円安く、重量はほぼ同じくらいですね。

大事なところではサーマレストのほうが収納サイズが結構小さいです。10cm小さいのはパッキングの時に大きなアドバンテージになると思います。

 

この時点ではサーマレストが優勢でしたが、ネットの隅から隅までレビューやブログ、動画を見る中でサーマレストに関して気になる点がありました。

 

それは、寝る部分が裂けるということです。

ヘリノックスなど一般的なコットは寝る部分が布なのですが、サーマレストはビニールシートのような素材だそうです。そのおかげで断熱性は高いらしいのですが裂けてしまうという話が気になりました。

ヘリノックスより安いといっても3万円ですから、そう何回も買い換えられません。

 

実際に裂けるのかはわかりませんが、ヘリノックスを買うことにしました

 

大容量ザック

ザックに関してはそんなに迷いませんでした。

メーカーはオスプレー(好きなので。)、容量は65L以上となると選択肢はだいぶ限られます。

候補をすべて店舗で背負ってみて一番しっくり来たものを購入しました。

ザックを試すとき、店員さんに声をかけるとおもりを入れてくれたりします。重くないと体のどこに重さがかかってくるのかよくわかりませんから、おもりを入れてもらって試すのがおすすめです。

 

購入したのは オスプレー アトモスAG65 のグリーンです。

アトモス AG65

 

この色は実際に見ると結構明るいです。新緑といった感じです。

候補として考えた中にイーサープラス70というものがありました。これの緑はモスグリーンで、苔のような濃い緑です。

イーサープラス70

色的にはイーサープラスのほうが好みでしたが、アトモスAGの背負い心地は抜群でした。まるで荷物が人間になってわたしの体に抱き着いているような感覚です。

ちなみにアトモスAGのAGは、「アンチグラビティ」です。背面メッシュの構造により重力に逆らっているような背負い心地となっていることからこういった名前になったようです。

(いやいや、重力に逆らうわけないでしょう)と思ってましたが、実際に荷物を入れて歩くと本当に荷物が浮いているような気がします。これはすごいです!

値段は48,400円でした。

 

 

 

これでテント泊に必要な装備はすべてそろいましたので、次回いよいよ初のテント泊です!

 

 

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

お疲れさまでした。

 

 

購入後の週末、大容量ザックに荷物を20kgちょうど詰めて塔の岳に登ってきました。大倉尾根です。

結構つらいですね・・・

山頂アンパンはつぶれていませんでした。

今回のあんぱん

 

県界尾根で赤岳に登って横岳に寄り道して真教寺尾根からなんとか下山しました

赤岳は長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳連峰の主峰で、標高が2899mあります。

甲府あたりで国道20号や中央道を走っているときに、北岳と並んで目に入ってきます。

 

赤岳に登る代表的なルートは美濃戸口から登るルートですが、首都圏から向かうとなると赤岳を長野側までぐるっと回りこむ必要があります。これは大変です。

一方山梨県清里からの県界尾根・真教寺尾根のルートは八ヶ岳最難関とも呼ばれている、鎖場(急な岩場や斜面を鎖につかまりながら移動する場所)やはしごだらけのルートで滑落事故も発生しているようです。落石も多々あるようですので、登山用ヘルメットを購入して挑みました。バイクのヘルメットに比べるとものすごく軽いです!

いつか槍ヶ岳に登りたいと思っていますので、こういった難関ルートにも挑戦してみたかったのです。

こういった理由もあり美濃戸口からではなく、山梨県清里から登るタイトルのルートを選択しました。(実際に行ってみると美濃戸口まで行ってもそう距離は変わりませんでした。美濃戸口は行ったことがありませんがその近くの茅野まではたまに行きます。)

 

土曜日の朝4時頃自宅を出発し、7時ごろ清里近くの美し森駐車場に到着。登山口まで少し歩き、

7時半、登頂開始です!

木々の隙間から赤岳が見えます

 

人は少なかったです。

赤岳に登った方の記事を読んでいると祝休日の山頂はいつも結構な人出で、山頂標識には撮影待ちの行列ができているとの話でしたが、皆さん別のルートで登るだと思います。

県界尾根では登る人、下る人合わせて6人しか出会いませんでした。

 

しばらくは舗装された道を歩き、登山道に入りますが、一か所渡渉箇所がありました。

浅い川を渡りました、防水の靴でよかったです

 

 

1時間くらい歩くときれいな雲海が見えました。

今日は雲が低くてうれしいです。

4合目くらい

赤岳もきれいに見えます。

左側の建物が赤岳山頂山荘、右側の建物が赤岳展望荘だと思います。

山荘もよく見えます

景色がいいのでここで小休憩にしました。

今日の行動食もいつもどおりカロリーメイトです。美味しいです。

 

9時半ごろ、突如急な鎖場になります。

難関箇所の始まり

ここからが県界尾根が難関ルートたるゆえんの始まりです。ここからヘルメットを装着しました。

いきなりトラバース(斜面を水平移動)です。鎖をつかんで滑落しないように足を進めます。

トラバースは登るよりも足の動かし方が難しいです。両足が絡んでしまいます。

でもここは足場がきちんと整備されていますので、比較的歩きやすいほうだと思います。

この先はほぼ全部鎖場・はしごでした。

 

特に急だった箇所

登った後上からとった写真です。あまり急さが伝わりませんが、60度くらいあったのではないかと思います(誇張しすぎでしょうか?)。

 

ただ全体的にしっかりゴツゴツした岩場でつかむところや足を置く場所はありましたので、鎖はガイドくらいのイメージで登ることも出来ました。

 

少しだけハイマツ帯もありました。

大好きなハイマツ帯です!

 

10時20分、赤岳登頂しました!!

(山頂標識はやはり大渋滞でしたので写真は撮りませんでした。)

10合目、標識も朽ちています

 

山頂からの眺望です。10時前までは下のほうの雲だけだったのですが、わたしが登頂したときには雲が2層になって上層にも出てきてしまいました。

でも雲2層の間から北アルプス御嶽山まできれいに見えました。

赤岳山頂からの景色です

 

わたしは不測の事態が発生して遅くなっても暗くなるまでには下山できるように、4時には下山する予定を立てています。

本当は赤岳のお隣の横岳、もっと言えばさらに先の硫黄岳まで縦走(下山せず山を渡り歩くことです。稜線を歩くのはとても気持ちがいいです。)したかったですが、時間的に難しいだろうな、と想定していました。

でも予定よりだいぶ早く着きましたので、硫黄岳は難しいですが横岳までは行けそうでしたので行くことにしました。赤岳から横岳はコースタイムで往復2時間くらいです。

 

横岳までの縦走路はこんな感じの稜線歩きです。とても気分がいいです。スキップで歩きたいところですが、人の目もありますのでおとなしく歩きます。

赤岳から横岳までの稜線

横岳途中の地蔵の頭までは人がたくさんいましたが、地蔵の頭から横岳の間は結構人が少なくなりました。とはいえ県界尾根と比べると全然多いです。

横岳山頂は空いていましたので、ここでアンパンを食べました。山頂ではアンパンを食べることにしています。本当はオギノパンの丹沢アンパンが食べたいのですが、今回は買い出しに行く時間が取れませんでしたので、スーパーで買ったアンパンです。

 

アンパンはいつもどおりザックの中ですっかりつぶれていました。

 

オギノパンの丹沢あんぱんは↓が公式サイトです。

ogino-pan.com

アンパンでもいろいろな味がありあんこもたくさん入っていて、そんなに甘くないので好みです。

ただ小さいのでいつも二つ持っていきます。

 

ゆっくり休憩したのに横岳の写真は撮りませんでした。

 

12時15分、赤岳に戻ってきました。

山頂標識は相変わらずの人出でしたので、写真はやっぱり諦めました。

赤岳山頂です

人が映っていますので画質を大幅に下げました。

 

12時20分下山開始です

真教寺尾根分岐前

こんな急斜面を下ったりトラバースして降りていきます。

 

真教寺尾根の鎖場は一部楔が抜けている(抜いている?)部分があります。

予想したタイミングで鎖が張らずヒヤッとします。あまり鎖に頼りすぎないほうがいいと思います。

抜けている楔

 

 

真教寺尾根と県界尾根はどちらも難易度的には変わらないと思います。

真教寺尾根はそんなに急な坂ではありませんが、県界尾根より鎖場が長いです。

県界尾根は急で滑落したとき引っかかれるところがあまりないので怖いですが、真教寺より危険区間が短いです。

 

 

そして今回の登山、いえ、わたしの3か月の登山人生の中で最大の事件が起きます・・・

 

真教寺尾根は全然人がいません、わたし1人で順調に下山を進め、森林の中を早足で歩いていると強烈な獣臭がしてきました。すこし歩く速度を落として進むと道端に動物のフンが落ちていました。「においの原因はこれだったんだな」と思って歩を進めると、

 

登山道の40mくらい先(かなり近いです)に黒くて大きい4足歩行の動物がいました!!

 

わたしの心臓はいったん止まり、動物もわたしに気付き目があいます。耳が丸いです。

 

 

 

熊です・・・

 

体の中心が冷えて、舌がピリピリします・・・

 

静止した時間は1秒くらいだったでしょうが、永遠に感じました。

ようやく心臓が動き出し脳にも血が巡り始めます。ようやく人間としての理性を取り戻したわたしは熊にあった時の動き方を思い出しました。

「大きな声や行動をせず、じりじり後ろに下がる」です。

一刻も早く走り去りたいところですが、そのとおり行動しました。少しずつ後ろに下がり、木で目線が切れた時を見計らって、全力でダッシュしました。

 

500m走ったくらいで後ろを振り返ると動物はいませんでしたので、全力ダッシュはやめ、今後の行動を考えながら小走りで山頂方面に向かいます。

山頂まで行って県界尾根から下ろうか?でも県界尾根と真教寺尾根は近いからまた熊にあうかもしれない・・・人の多い美濃戸口から下ろうか?車はどうしようか?山荘に泊めてもらおうか?などなど不安でいっぱいです。

 

自分の血の気が失せて真っ青な顔になっていることが鏡を見なくてもわかります。

 

そうして小走りしていると熊鈴の音が聞こえ下山してくる人がいらっしゃいました!

 

その方に熊がいたことを話すと、「じゃあ行ってみましょう!」とおっしゃいました。

確かに帰宅を考えると真教寺尾根をこのまま帰るのがベストです。

熊のことを考えると怖かったですが、その方は熟練の登山者に見えましたので信頼して同行することにしました。

 

そして現場の近くに行くと、また獣臭がしてきました。

熊鈴を大きく鳴らし、会話の声も大きくして慎重に進むと

 

まだ黒くて大きい動物がいました・・・

わたしが「あれ・・・」と震える腕で指をさすと、「あぁなんだ、カモシカじゃないですか」と同行者が言います。

 

確かに正面から見ると熊よりも大分スリムです。

さっき見たときは動物を横から見たので細さに気づきませんでした。

 

カモシカでした!!全然逃げませんでしたので写真も撮れました。可愛いです。

熊と勘違いしたカモシカ

 

 

こうしてなんとか、16時10分下山しました。

きっと寿命が少し縮まったと思います。勘違いでご同行頂いた登山者様、大変ご迷惑をおかけしました、ありがとうございました。

 

今回は勘違いでしたが、次回以降の山行では熊撃退スプレーをすぐ取り出せるところに用意していこうと思います。

 

 

 

 

今回はここまでです、最後まで読んでいただきありがとうございました。お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、この日は清里でキャンプ泊をしました。キャンプ場で野良猫の襲撃を受け、お手洗いに立った間に夜ご飯を荒らされてしまいました。

 

日帰りで富士山の御殿場ルートに登ってきました

登山を始めてからずっと登りたいな、と思っていた山がありました。

 

富士山です!

 

日本最高峰ということや裾の広がり方が美しいというのももちろんですが、どこの山でも、もっと言えば山に登らなくてもいろいろなところから目に入ってくるのです。

もし登った山であれば、視界に入るたびに「登ったことある山だ」と思い出したりいい気分になれるかなと思っていました。

 

なので登ることにしました。

ですが富士山は今年9月10日に閉山予定ですので、あまり猶予は残されていません。3000m峰に登るのは初めてですし、本来であれば一泊して高山病を予防したいところですが残念ながら富士山にテント場はありません。

山小屋に泊まるしかないわけですが、わたしはどうしても山小屋に泊まるというか、眠ることができませんので、日帰りしか方法がありませんでした。

 

結局日帰りするのであれば、土日の混んでるときに行くより平日に登ったほうが空いているのではないかな?と思いど平日に行ってきました。

 

富士山には代表的なもので4つのルートがあります。中でも御殿場ルートは一般的に標高差が大きく山頂までの距離が長いため経験者向き、と書かれていることが多いです。わたしも富士山は初めてでしたので、距離の短い富士宮ルートか山小屋の多い吉田ルートを選ぼうかなと考えました。

 

でも次の理由で御殿場ルートに決めました。

 

1つ目 マイカーでアクセスできる

御殿場ルート以外の3つのコースは近くの駐車場に車を止めて(または鉄道の駅から)バスで登山口に向かいます。平日なのでバスが混雑するということはないのかもしれませんが、日帰りで翌日も勤労に励まなければならないということで、バスの乗り過ごしなどが怖かったのです。

 

2つ目 大砂走りがある

御殿場ルートの下山口は砂の斜面を駆け降りるように下山できるそうです。砂の斜面を走ったことはもちろんありませんが、経験者のブログなどを読む限りこの大砂走りがとても楽しそうでした。(結局お鉢回りをしたので、登るときも御殿場ルートである必要はありませんでした。)

 

ということで御殿場ルートで登ることを決めました。

 

当日朝4時前に自宅を出発し、御殿場口の駐車場に向かいます。

この日の御殿場市の天気予報では4時~9時頃まで雨、その後少し曇り12時ごろまた雨が降り出すという予報でした。

あいにくの雨ですが、風が弱そうでしたので決行を決めたわけです。

 

雨に降られつつ、5時50分に御殿場口駐車場に到着しました。ちなみに御殿場口の駐車場は登山口に近い順に第一から第三までの駐車場があります。第一はタクシーバスなど専用で基本的にマイカーを止めることはできません。

イカーを止められる第二も第三も距離はそんなに変わらないな、と思いましたので第三に止めることにしました。第二まで行って満車だった時に引き返すのがおっくうだったのです。

 

平日5時50分ごろの御殿場口第三駐車場です。

第三駐車場

ガラガラです・・・

心の中の自分がこういいます「きっと第二駐車場も空いてるよ!下山後はへとへとになってるんだから登山口に近いほうがいいよ!移動しよう!」

でももう一人の自分はこういいます「第三にも車が止まってるってことは第二がいっぱいだってことだよ、ここから登りな」

 

今日の登山開始予定時刻は6時15分でした。まだ時間があると判断して第二駐車場に向かいました。

結果・・・

第二駐車場

まだ空きがありました!移動してよかったです。

ちなみに二輪車用の駐車場は一台も止まっていませんでした。

雨だから仕方ないですね。

 

6時・・・登山開始!

登山口を抜けてすぐ、こんな素敵な風景でした。

登山口からすぐ近く

この時少し霧のような天気でしたがたまに晴れ間が見えて、虹も観測できました!

真ん中に虹が出ているのがわかりますでしょうか?

7合目くらいまではこんな感じの砂地の中を登っていきます。

写真では晴れているように見えるかもしれませんが、終始雲が出ていまして、山頂は一度も見えませんでした。

少し足を取られて沈み込みますので、歩きにくいです。

登山道はこんな感じの砂場が続きます

 

途中少し下山道である大砂走を登ってみましたが、登山道の2.5倍沈み込むので登れたものではありません。

 

ちなみに登山道はかなり空いてました。

 

今日は少し急いでいましたのであまり写真を撮っていません。

御殿場ルートは景色があまり変わりませんので退屈だ、と書かれることがありますがわたしはそう感じませんでした。確かに樹林帯があったりガレ場があったりといった山に比べると変化には欠けますが、瞑想のような気持ちで無心になりながら登れました。

登山の目的の一つに毒抜きがあると前に記事で書きましたが、御殿場ルートは最適でした。ボーっと歩いていても看板が多いので道を逸れる危険も少ないですし、少し沈み込みはしますが足場に気を遣う必要もありません。

 

 

8時50分・・・7合目到着です。

7合目です

駐車場から登ってきてかなり歩いたと思いますが、まだ7合目なのですね・・・

標高的には結構登ってきていると思います。

駐車場の標高が1400mくらいですので、1600mくらい登ったことになります。

 

でも・・・まだ7合目です。

このあたりから砂を抜けまして、岩場に入っていきます。

 

9時50分ごろ・・・8合目到着です。

8合目です

ここは標高3400mですが、実は3300mくらいから少し高山病の症状が現れていました。

〇同じペースで歩き続けているのに息が切れる

〇頭痛がする

頭痛といっても少しチクチクする程度で、無視できるくらいのものでした。わたしは頭痛もちでよく朝方は頭痛の症状が出ますが、普段の頭痛よりもよっぽど軽いものでした。

3300mあたりで頭痛を感じてすぐに立ち止まり水分と行動食を補給しましたが、良くなりませんでしたので(?)そのまま登山を続けました。

少しでも頭痛がひどくなったり吐き気を感じることがあったら下山しようと考えていましたが、幸いこれ以上悪化することはなく、登っているうちに頭痛は消えました。

酸素が薄いせいか息切れは収まりませんでした。

結構つらかったです。

 

ハアハアしながら登っていると、鳥居見えてきました。

山頂の鳥居が見えてきました

そして・・・

 

10時30分・・・富士山登頂!!!

山頂標識?

ちなみにこちらが山頂からの眺望です。

残念ながらこの日は何も見えません。

御殿場口山頂からの眺望

予定よりだいぶ早く到着しましたので、お鉢回りをしましたが、ガスで景色がよく見えませんでした。

平日でしたが吉田口の山頂と富士山の中でも一番標高の高い剣が峰(3776m)は結構混んでいました。

 

11時40分・・・下山開始

 

下山を開始したときは小雨でしたが、だんだん雨脚が強くなってきました。

でも山の天気は変わりやすい、というのは本当でたまに晴れ間が見えました。

たまに見える晴れ間

 

そして

12時30分・・・七合目(下山)到着です。

7合目です

御殿場ルートは7合目~頂上は登山道と下山道が一緒ですが、7合目より下では分かれています。

 

その下山道こそ。

こいつだ!

たのしみにしていた大砂走りです!!

 

 

大砂走りの図

こんな感じの結構急斜面の砂場が延々と続きます。

何時間もかけて登ってきた登山道を一気に駆け降りる爽快感、砂がクッションになっているので浮いているような気持ちで走れる感覚、ここまでの苦労が報われたようで本当に楽しかったです。

自分がどんな表情をしていたのかは覚えていませんが、きっとニコニコしながら走っていたと思います。端から見たら不思議だったかもしれません。

 

とはいえ、この距離は10kmもありますし、登山の後ですので、ずっと走りっぱなしは難しいです。

距離的に言うと2/3くらいからですかね?途中から砂も少なくなってきて、クッションとは言えないくらいになりましたので途中から歩きました。

 

13時15分に下山完了し、今回の登山は終了しました。

YAMAPの活動データはこんな感じです。

キャプチャ

 

写真は晴れた時に撮ってますので、ブログを見ると天気が良く見えますが、実際は雨時々曇りといった感じで眺望があまりありませんでした(山頂や富士山の姿が一度も見えませんでした)ので、また天気のいい日に挑戦します。

大砂走りも大好きになりましたので、少し時間があるときに大砂走りだけ来てもいいかな、と思いました。大砂走りだけなら7合目まで登ればOKです。

 

 

今回はここまでです。お疲れさまでした。

最近登山を好きになったので、何が楽しいのかを考えました

今年の春の夏の変わりかけくらいに、知人に誘われて登山に行きました。

どうして買ったのかは覚えていないのですが、登山靴と登山用ザックだけは持っていたので、簡単な登山ができる装備は整っていました。

登った時は「あぁ、いい運動になるなぁ」くらいに考えていたけれど、いつの間にか隙があればYAMAP(登山者向けの地図アプリ)を見て、登山ルートを調べて、山頂の天気ばかり見るようになっていました。

夏になって本格的に山に狂気的にはまるようになっていて、今のところ毎週どこかには登っています。

 

「休みの日に何をしているの?」という話になると登山と答えることがあります。本当に休みの日は登山しかしていないので、正直に答えるとこうなってしまうのです。

そうなると次の会話として「登山って何が楽しいの?」とこうなります。これは実に自然な流れだと思います。本当になんで登山をするのかわたしも登り始めるまでは疑問でした。

 

ただこう聞かれたときなんと答えていいか困ってしまいます。

なぜ自分が登山をするかわからないのではないのですが、これを言葉にするのが難しいのです。

「そこに山があるから」と答えたあの方は口下手だったのかもしれません。

答えるために少し考えましたので、記事として残すことにします。

ただわたしはクライミング北アルプスや雪山といった難易度の高い登山はしたことがありませんので、そういったものを経験した方から見ると異論をはさみたくなると思います。

 

まず一つ目ですが、山が美しいのです。美しいものは世界にいろいろありますが、それぞれアプローチの仕方があります。美しい服は着ることができますし、美しい人とは愛し合うことができます。

山に対してのアプローチの仕方が登ることなのです!

逆に言うと登ること以外はできないのかなと思います。たとえば山の上でわたしが大きな穴を掘ったり木に体当たりなどして「山を変えてやったぞ!」と思って降りてくる、そして山を見返すとわたしなんて忘れかのように山はそこにたたずんでいるのです。この連れなさもいいですよね。

 

二つ目は心の毒を綺麗にするという目的があります。都会で働いていると些細なことに対して心の中で毒づいてしまいます。改札を出てすぐに立ち止まる人だったり、路上で大声で怒鳴る人や容赦ない夏の日差しだったり・・・

こういった感情を一週間ためて登って降りてくるとすべて忘れています。歩いているときは無心にペースを考え、鎖を手繰り、景色を眺め道端の花に見惚れて。

これは素敵です!

(とはいえ帰りの渋滞でまた翌週に向けた”毒”がたまっていくのです。)

 

というのが考えた結果ですが、これを会話の中でどう答えましょうか?

「山が美しいので」←見るだけでええやん

「毒抜きです」←あー普段ストレス溜まってるんや

うーん、なんだか論破されてしまいそうです。

 

今回の主題はここまでです。

 

以降はわたしが登った山の中からよかったところを紹介します。

お時間がある方はお付き合いください。

 

これは利尻山です。北海道の利尻島という島にあって、島=山といった作りで素敵な単独峰です。利尻島へは新千歳空港から飛行機か、稚内からフェリーで向かいます。高山植物もたくさん生えていますしハイマツ帯と呼ばれる身長が低い松が生い茂ったエリアがきれいでした。ちなみにハイマツのハイは”high"や"灰"ではなく、"這い"です。這うように生えているマツなので這い松です。普通の松よりも柔らかいのでチクチクしません。この利尻山は島なのでsea to summit(海から山頂へ、つまり標高0mから山頂へ)ができます。わたしも朝海にタッチしてから登りました。海から登山口までは原動機で行きましたが・・・

かなり上ったあたりで山頂がようやく見えてきます

利尻山の途中

 

これは石割山という山です。

山中湖の近くにあって、近くの山と稜線歩きが楽しめるかな?と思っていきましたがそうでもありませんでした。でも人も少なく快適でしたので二回行きました。この日は雲がきれいですね。

石割山山頂から見る富士山 雪がなくて少し寂しいです

 

これは蓼科山(たてしなやま)という長野の茅野と諏訪の間くらいにある山です。

登山口までの道はビーナスラインと呼ばれていて、天国にいるようでした。エリア的には北八ヶ岳と呼ばれるところです。

蓼科山の山頂

 

ビーナスラインでの眺望です 右に見える山が蓼科山です

 

以上です。

 

本日もありがとうございます。お疲れさまでした。

最悪とは言わないまでも、良くないタイミングでスマートスピーカーが故障しました

普段スマートスピーカーを使用しています。

使用しているのは

Echo Dot with clock

echoはこれです


です。

 

これを購入する前、スマートスピーカーは何のためにあるのかよくわかりませんでした。

わたしはほかにブルートゥース接続のスピーカーを使用していますので、Echo Dot with clockはスピーカーとしては使用していません。ただ一方で気にわたしが話しかけているだけです。

 

一緒にnature remoというスマートリモコンを使用して、「アレクサ、エアコンつけて(→エアコンがつく)」「アレクサ、おやすみ(→照明を消してエアコンを除湿30度設定にする)」「アレクサ、おはよう(→エアコンを冷房27度設定にして今日の天気、ニュースを再生)」といった形です。

今回話題にするスマートスピーカーEchoという商品名ですが、アレクサと呼んでいますので、今回の記事ではアレクサと呼称します。

 

また、アレクサには毎日目覚まし昨日を使って起こしてもらっています。

朝出勤前に活動するときもあるので、起きる時間はまちまちです。なので寝るときに「アレクサ、明日〇時に起こして」と注文を付けて起こしてもらっているといった具合です。

 

 

その当日も夜目覚ましを設定して眠りにつきました。

そして翌朝、いつも通りアレクサは爆音でもってわたしを起こしてくれたのです。普段であれば「アレクサ、アラーム止めて」と言えば爆音は止まります。

 

ただ・・その日は止まりませんでした!

 

爆音を出し続けたまま音声認識機能が故障してしまったのです。

 

わたしの勝手なイメージですが、電化製品の不具合は断線などの物理的な不具合を除いて、おおむね再起動すれば治ります。

ですので今回もアレクサの電源を切ろう、むにゃむにゃと思いましたがアレクサの電源ボタンがどこにあるかわかりません。(この間音は鳴り響いています)

困ったわたしは音量を下げました。アレクサには物理ボタンで音調調節ボタンがあります。何度押しても小さくなりません。どうやらこの音量調節ボタンは音楽などの再生に対して機能するようです。

 

最後は電源プラグを引き抜いてアレクサへの電力供給を止めました。

いきなり、しかも機能中に電源プラグを引き抜くのは良くないですが起きたてではこれしか方法が思いつきませんでした。

 

きちんと目が覚めてからアレクサの再起動の方法を調べてみましたが、アマゾン公式がこんなことを書いていました。

 

Alexa対応端末を再起動する

端末の一時的な問題や、端末が反応しない問題は、多くの場合、端末を再起動することで解決します。

端末を再起動する方法:
  • 端末または電源アダプタをコンセントから抜きます。その後、もう1度差し込みます。
  • 取り外し可能なバッテリーが付いた端末の場合は、バッテリーを取り外してから再度挿入して、端末を再起動します。



 

なんと電源プラグを引き抜くという再起動方法は正しかったのです。

 

ちなみにechoは時計機能があるほうがいいです。

わたしの家には壁掛け時計がありません。普段から腕時計をしていますので必要ないのです。

ただ腕時計も充電する必要がありますので、たまーにすぐに時間を確認できない時があります。

 

こういったときにアレクサが時間を常時表示してくれているととても便利です。

 

 

今回はこれくらいの何でもない話になってしまいました。

次回もぜひよろしくお願いします。

 

 

バイクのレインカバーが2度飛んでいった

雨反対!高湿度反対!梅雨は人類総引きこもり期間にするべき!

 

とはいえ「蒸し暑いから今日仕事休みまーす!(・o・)b」と言えるわけでもないし、雨でも風でも電車が動いている限り出勤するわけですね。

 

 

そうなると土日が雨だからといってバイクに乗らないというのは損な気がしてきます。

また、長期ツーリングの時なんかは雨だからといって一日ビジホで過ごすのももったいないように感じてしまいます。

 

特にキャンプツーリングをするときは大きな荷物が必要になりますが、わたしはTANAXのMFK-102というシートバッグを使っています。

これはキャンプ場などでも見かけますので、一番よくつかわれているシートバッグだと思います。

 

このバッグは収納ポケットがたくさん分割されていて整理しやすいですし、バイクへの連結方法も簡単です。容量も通常59リットル、最大75リットルとたっぷり入りますので、これ一つでもキャンプツーリングに行くことができると思います。

わたしは荷物が多いのでこれにクーラーボックスを外付けしています。

アマゾンなどでは17000円くらいで購入することができます。

重宝しています。

 

 

ただこの素敵なシートバッグにも欠点があります。

 

それは・・・耐水性がないことです。

 

 

なのでツーリング中に雨が降ってきたら一度止まってレインカバーを上にかぶせる必要があります。

 

下道では止まって装着すればいいだけですが、高速道路では道路交通法の規定により停車することができません。

(停車及び駐車の禁止)
第七十五条の八 自動車(これによりけん引されるための構造及び装置を有する車両を含む。以下この条において同じ。)は、高速自動車国道等においては、法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか、停車し、又は駐車してはならない。ただし、次の各号のいずれかに掲げる場合においては、この限りでない。
 駐車の用に供するため区画された場所において停車し、又は駐車するとき。
 故障その他の理由により停車し、又は駐車することがやむを得ない場合において、停車又は駐車のため十分な幅員がある路肩又は路側帯に停車し、又は駐車するとき。
 乗合自動車が、その属する運行系統に係る停留所において、乗客の乗降のため停車し、又は運行時間を調整するため駐車するとき。
 料金支払いのため料金徴収所において停車するとき。

 

もし何とか理由をこぎつけるとしたら第二項の「故障その他の理由により停車・・・することがやむを得ないとき・・・」かと思いますが、おそらく認められることはないでしょう。

 

また話が逸れてしまいましたが、要は雨が降ってきたら、レインカバーをする必要があります。このレインカバーにも欠点がありまして、、下部のコードストッパーで絞っているだけなので、よく飛んで行ってしまうんですよね。

レインカバーを装着した図

コードストッパー

(シートバッグのレインカバーがしわしわで見苦しいです。。)

 

 

現にわたしは2度なくしています。雨天走行中ふと後ろを振り返るとレインカバーがいなくなっていました。

 

これは荷物が濡れてしまうというよりも、後ろを走っている自動車にレインカバーがぶつかってしまったり、道に落ちたレインカバーにほかのバイクの方が乗り上げてしまうなど危険ですので、対策を考えることにしました。

 

 

家にこんなものがありました。

家にあった謎の道具

これはハトメパンチといって、どこにでもハトメを作ることのできる道具です。

 

 

これを使って、レインカバーの下部に4か所ハトメを開けてみました。

レインカバーにハトメをつけた図

 

これをどう使うかいうと・・・

 

カラビナで止めます!(単純)

レインカバーにハトメをつけた図

これでレインカバーが飛んでいくという悩みから解放されました!