11/3(金)~11/4(土)、北岳に登ってきました。標高は3192mです。
北岳に登るときのルートで一番一般的なのは広河原登山口から登頂するコースです。広河原はマイカーではアクセスできませんので、公共交通機関を使われる方は甲府駅、マイカーを使う方は芦安駐車場からバスまたはタクシーを利用してたどり着くことになります。しかしバスの運行は11/5(日)で最後なのです。なので滑り込みですね。
登山計画は
1日目(金) 自宅⇒芦安駐車場【車】
芦安駐車場(7:50発)⇒広河原(8:50着)【バス】
北岳山荘⇒八本歯のコル⇒白根御池⇒広河原【歩】左俣ルート
広河原⇒芦安駐車場【バス】最終バスは16:40なのでそれまで
芦安駐車場⇒自宅【車】
日程 | 移動距離 | 標高差(登/下) | 宿泊地 | 値段 |
---|---|---|---|---|
1日目(金) | 6.4km | 1,753m/371m | 北岳山荘(テント泊) | \1,100 |
2日目(土) | 10.8km | 677m/2,059 | - | - |
北アルプスに行ったときよりも軽い道のりです。
4時半ごろ 自宅(神奈川県)を出発
ガソリンがあまり入っていなかったので中央道のSAで給油しました。談合坂です。
登山道入口までの道のりは険しいことが多い気がしますが、芦安駐車場まではきっちり舗装されていまして暗い時間でも問題なくたどり着けると思います。
7:20頃 芦安駐車場到着
駐車場は4つくらい?ありますがバス発車場に一番近い第一駐車場に止めました。この時間でも何台か空きがありました。第一以外はガラガラでした。
良い感じに紅葉していてきれいです。
第一駐車場の向かいにある建物の一階にバスのチケットを買うところがあります。ICカードを使う人はチケットを買う必要はありませんが、マイカー規制協力金(300円)のみ現金で買う必要があります。協力金と言っていますが、バスに乗り込むとき協力金の領収書を確認されますので、実質強制的に払うことになります。
ちなみに乗り合いタクシーのほうはわたしが準備を済ませたタイミングでちょうど出発してしまいました。
乗り合いタクシーは何時に出発ということが特に決まっておらず、乗りたい人が定員の9人集まると出発するというシステムのようです。
料金は↓です。
バス・・・1450円+300円(協力金)
乗合タクシー・・・1500円(協力金含む?領収書はもらっていませんが別途払う必要はありませんでした。タクシーの場合は免除なのでしょうか。)
バスは荷物を抱えて乗る必要があります。乗車時間は1時間くらいありますので結構これが大変ですが、タクシーは後ろの荷台に乗せさせてもらえますので抱える必要はありません。バスは酔ってしまいました・・・帰りはタクシーで帰りましたが酔いませんでした。
タイミングが合えばタクシーのほうが良いなと感じました。
8:50頃 登山開始!
快晴です。
天気予報では明日の午後から雲が出てくるようですが、今日は一日通して快晴で、風も弱い予報でした。
快晴ですし北岳登山最終週なので登山者は相当多いかなぁと思っていましたが、一緒に登り始める人はあまりいませんでした。
多くはわたしが乗ってきたバスよりも早い便で来るようで、結構進んだ先には団体さんなどいらっしゃいました。
10:40頃 白根御池小屋到着
少し休憩しました。小屋ではアイスが名物なのか看板が出ていて、食べている人も多かったです。
テントは10張りくらいありました。
前日白根御池まで来て、北岳までピストンする方が多いようです。
この白根御池から北岳に登る際にルートが草すべりコース、八本歯経由コースに分かれます。今回は登りでは草すべり、下りは八本歯経由コースとしましたので草すべりコースを進みます。
噂通り結構な急登です…
白根御池までも急登でテント装備が重く辛かったですが、こちらはさらに辛く感じました。樹林帯は眺望もあまりないのでひたすら登り続けます。
11:20頃 樹林帯を抜けんとしています。
この樹林帯の終わりかけが好きです。最後の木に一礼して先を急ぎます。
仙丈ヶ岳は南アルプスの女王と呼ばれるだけあり気品と高貴さを感じます。甲斐駒ヶ岳の別名は存じ上げませんが仙丈ヶ岳と対比的に荒々しさを感じました。
北岳に続く道です。
こう見るともうすぐに見えますが、まだコースタイムでは一時間以上あります。
12:30 北岳肩の小屋到着
休憩されている方が結構いらっしゃいました。小屋は既に今年の営業を終了していますが、テントは何張りかありました。
写真だけ撮ってすぐ出発すると…
鳥がいました!!
ここは標高3000mを超えていて、動物を見ることなんてないと思っていました。これは雷鳥でしょうか?
あまり逃げなかったですし可愛かったので何枚も写真を撮りました。
この辺から雪が増えてきました。
でも乾いた部分もありますので、踏むところを選べばチェーンスパイクなしで通過できます。わたしは装着しませんでした。
13:30 北岳登頂!!!
もうヘトヘトです。もしかすると筋肉痛になるかもしれません。テント装備の軽量化を検討したいです。
でも…絶景です!!
雲一つなく風もない絶好の山頂時間です。
今回はアンパンではないパンを持ってきました。好きなオギノパンを買って冷凍しておいたのですが冷凍庫に忘れてきてしまったので、芦安近くのデイリーヤマザキで仕入れました。
シャウエッセンを使ったソーセージパンです。ザックの中に入れてましたので潰れていますが、美味しくいただきました。
1時間くらい休憩して、本日泊まる北岳山荘に移動しました。
ハシゴや浮き石が多いところがありますので注意して通過しましょう。
北岳から間ノ岳の間は標高3000mを超える稜線を歩きますので、「天空の散歩道」と呼ばれています。その名に恥じない絶景です、ヘトヘトでしたがすっかり気分が良くなって歩きました。
14:50 北岳山荘到着
山荘の看板は見つかりませんでした。
混んでいるところと空いているところがありました。混んでるところは一段高いところでしたが眺望は変わりません。グループでしょうか?
北岳山荘は山荘の東側と北側にテント場があります。わたしは前回の蝶ヶ岳でのテント泊の経験から風が弱いところを選ぼうと思い、小屋番さんに風が弱いところがあるか?と聞きました。特に風が弱いところはないが、東側のハイマツの陰などは盾になって風が弱いかもしれないとの話でしたので、その通りハイマツの陰に設営しました。
プライベートサイトみたいで素敵です!
小さいですが、山岳テントなら余裕で張れます。
このテント場もペグはある程度刺さりましたのでガツンと打ち込みました。
ところで、わたしはテンマクデザインというWILD-1のプライベートブランドのテントを買ったときに付属していたアルミペグを使っています。山に持っていっているのはモビガーデンのテントですが、こちらのペグは見るからに貧弱で頼りなさげでしたので、テンマクデザインのペグを使っているわけです。
いくら丈夫とはいえアルミペグですので石でガンガン打ち付けていると潰れてきますし、地面の石に当たってしまえば曲がります。
平地でのキャンプの時は鉄製の鋳造ペグを使用していますが、これはあまりにも重いので山に持っていくのは不可能です。
軽さと丈夫さを両立できるペグを探しています。軽くて丈夫な金属といえばチタンですが、ペグにしては値段が高いです…
ワークマンで販売されているらしいチタンペグは一本399円のようですので、これなら何とか手が届きます(とはいえ10本は必要なので4000円です。)。でもワークマンでチタンペグが売ってるのを見たことがないです。通販でもいつも売り切れです。https://https://workman.jp/shop/g/g2300066167012/
良いチタンペグを探しています…
今回持参したご飯は
〇レトルトカレー1食
です。前回のテント泊の時に作ったパスタがあまりに美味しくなかったので再度チャレンジしようと考え、パスタを2食持ってきました。
ですが! お腹が空いていません・・・
今回の登山が辛かったので行動食をたくさん摂ったせいです。。。すみませんが高所パスタチャレンジは次回に持ち越しです。
テントを設営したあとはビールを飲んだり景色を見たりゆっくり時間を過ごしました。
確か小屋の掲示では日没は17:20となっていたような気がしましたが、もう少し早いんじゃないかな?と思い外で待機していると、16:54頃に日が沈みました。
幽玄で素敵です・・・
夕陽を見た後は夜ごはん、カレーです!!
なぜ頑なにパスタを食べないのかというと、カレーはレトルトなので今回食べなくてもいいのですが、ご飯は普通に家で炊いた冷凍ごはんなのです。夜時点で気温は0度くらいでしたので、腐ることはないかもしれませんが重さを減らすためにも食べる必要がありました。あと、普通にカレーが食べたかったです。
湯煎していただきましたが美味しく食べられました。
そのあと、星を見ました。
星空を見るためにもコットを持ってきたのです!地べたに寝られるのは最高です。椅子に座って星を長時間見ていると首が痛くなります。
スマホで撮りましたので、きれいではないですが、星空の写真を撮りました。
天の川も流れ星も見られました。
いい気分で眠りにつきました。
では今回はここまでです。
2日目は別の記事に書きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。お疲れ様です。