つ、ついに北アルプスに・・・2日目・反省【蝶が岳・常念岳】

おはようございます。

前回の記事

https://https://taiyoro.hatenadiary.jp/entry/2023/10/09/221812

からの続きです。

 

2日目(快晴)

ギリギリ日の出前の5:20頃に起きられました。この時間にはほとんどの方が起きて準備をされていましたがみなさんマナーがよく、音で起きることはありませんでした。

 

普段はamazonECHO(スマートスピーカー)の目覚ましで起きていますが、外泊の時はスマートウォッチの目覚まし機能で起きています。手首につけた時計が震えて起こしてくれます。

知人から聞いた話ですが、人間が起きるときは心臓より遠いところからの刺激で起きるほうが気持ちよく起きられるらしいです。つまり寝ているとき肩を持って体をゆすられるよりも手首や足から揺すってもらうと良いようです。

 

日の出前の穂高連峰です。

例によって日の出前から明るいですね。

 

テント内でモバイルバッテリーをしまうなど撤収の準備をしているうちに日の出の時間が近づいてきましたので外に出ます。

 

日の出の時刻になっても雲が少し出ていることから太陽さんはなかなか姿を見せてくれません。

 

小屋泊・テント泊の人みんなで日の出を待っています。

雲も鮮やかに赤く染まり景色を彩っています。なんて素敵な時間なんでしょうと思いました。

 

太陽さんが出てきました。神々しいです。

以前富士山に登った時わたしは日帰りしか時間が取れませんでしたので、山頂でご来光なんて考えもしませんでしたが、推奨されない弾丸登山をしてでもしてでも山頂でご来光を見たい理由が少しわかりました。

日が昇るのを見ると次は皆さん西側へ向かっていきます。

 

モルゲンロートを見るためです!

綺麗です。

この景色に今まで何人の方が感動したのでしょうか。

 

ちなみにモルゲンロート(Morgen Rot)というのは日本では山頂が朝焼けに染まる姿のことを指しますが、元はドイツ語で「(山に限らず)朝焼け」のことです。

Morgen = 朝

Rot = 赤い

発音は「モルゲンロート」とは少し違います。

Morgenは「マォウグン」

Rotは「ヴォォツォ」

無理にカタカナでいうとこんな感じです。

 

 

 

 

ところで昨日から蝶が岳ヒュッテにいますが、実は蝶が岳山頂には一度も行っていません。

テント場から歩いて3分ほどのすぐ近くですのでYAMAPでは登頂したことになっていましたが、山頂標識はまだ見ていません。

 

ですので、

 

6:20 蝶が岳ヒュッテから登山開始

 

6:25 蝶ヶ岳登頂!!

登りました。

この山大好きになりました。

昨日登山中にお話しさせていただいた方に山での宿泊が初めてであることを伝えると、「山は早朝と夕方が素晴らしいから可能なら是非たくさんの山に泊まってほしい。」とおっしゃっていました。本当にそのとおりだなと思いました。

この先もたくさんの山に泊まっていきたいですが、蝶ヶ岳は初宿泊の山として記憶に残ってほしいです。

 

このあと雨風が強くなるとは思えない快晴ですが、天気予報を見てみてもやっぱり夕方から雨の予報でしたので下山することにしました。

蝶が岳ヒュッテから三股登山口に降りるだけですから、全然急ぐ必要はありません。

朝はやっぱり食欲がありませんでしたのでカペッリーニ(パスタ)は食べませんでした。

コーヒーを飲んでチョコレートを食べました。

 

 

本当に帰りたくなくてずっと山頂でうろうろしていました。

何とか理由をつけて涸沢まで行こうかとさんざん考えましたが、自分を納得させられる理由が見つからなかったので、下山することにしました。

 

さよなら北アルプス!!

 

7:40 下山開始

来た道を下っていきます。

土曜日ということもあり登ってくる方が多いです。

 

樹林帯に入ってからは眺望もありませんのでひたすら下山しました。

 

10:20 三股登山口到着

 

到着後は近くの日帰り温泉ほでーゆ~四季の郷に立ち寄り中央道をとおり帰宅です。

残念ながら北アルプスを見ながら入浴はできませんでしたが、気持ちよかったです。

 

 

長野から離れるのが名残惜しかったので諏訪湖SAで休憩しました。

諏訪湖には何度も来ていますが、八ヶ岳がきれいに見えて好きです。

雲が結構出てきましたね。結局わたしは幸い神奈川の自宅まで降られませんでしたが、涸沢は予報通り雨になったようです。

 

 

反省点

ここからは今回の山行の反省点について書きたいと思います。

 

本当に2日目で帰宅すべきだったのか

今回の山行は元々2泊3日の予定でした。

しかし2日目の夕方から3日目にかけて雨と強風が予想されていたので一日早く切り上げて帰って来ました。安全に登山するのは何よりも先んじるべきだと言うのは心得ています。

それでも、住まいが神奈川で北アルプスまでは結構距離もありますし、3連休以上は簡単に取れません。仮に取れたとしてもその連休が両方とも晴れとなると結構行ける確率は低くなります。

それに9月下旬というのは北アルプスでは絶好の登山シーズンです。夜は冷えますが防寒対策をして行けば問題ないですし、雪は降らない上登山中は汗もかきません。(とはいえわたしが行った次の週末には降雪があったようです、ぎりぎりでした。)

どうしてもこんな絶好の、せっかくの北アルプスですから、雨風が強かったとしてももう1日いるべきではなかっただろうかと思ってしまうのです。。。

 

 

パスタが不味かった

まずかったです。

先人(ゆるキャン)の教えから普通のパスタではなく細いパスタを使うべきと聞いていましたので、太さが1.3mmのカペッリーニを持っていきました。

これでもうまく茹でられませんでした。

まずいつまで経ってもお湯が沸騰しませんでした。

使用しているバーナーはプリムスのP-116フェムトです。

折り畳むととても小さくなりますので、カトラリーケースにライターと一緒にいれて持ち運んでいます。

 

こちらです。

ちなみにガス缶もこれと全く同じ物を持っていきました。

イワタニのOD缶には3種類あります。ノーマル・ハイパワー・ウルトラで、右に行くほど寒冷地での使用に適しており、わたしが持っていったのはハイパワーです。ウルトラというのは−20度以下で使うことを推奨された、公式ホームページにも乗っていなければ通販で購入することもできない幻のOD缶です。

いつかどこかで見かけたら買いたいと思います。

 

あ、話が全然関係ないことになってしまいましたが、お湯が沸かなかった話です。

バーナーは問題なく火が付きましたがいつまで経っても沸騰しません。これが沸点が低くなるということなのでしょうか。いつまで待つのもガスの無駄ですので途中でカペッリーニを投入しました。

規定の茹で時間ではまだ硬かったので数分追加で茹でましたが、芯は残り周りはグズグズでした…

帰宅後高所でパスタを茹でた方の山行記録やブログを読みましたが、皆さん美味しく食べられているようです。

そうなると不味かった理由として考えられるのは2つです。

○パスタ自体が美味しくなかった

○お湯の温度が上がりきっていなかった

1つ目に関してはたしかにいつも買っているパスタではないものにしましたが、自宅で食べてみたところ普通でした。

となると2つ目の理由が原因になりそうですね。

結構長い時間加熱していましたが、たしかに火力はそんなに強くしていませんでした。

次回の高所カペッリーニチャンスでは火力マックスでしっかりお湯の温度を上げて挑みたいと思います。

 

ちなみにパスタを茹でたあとの汁はコーンスープにして飲みました。

テントを張る向き

基本的に稜線のテント場では風が強いので、テントの形から風を受け流せるように張ります。

今回は朝9時頃風の向きを見てテントを張りお隣の山までピストン、夕方に帰ってきました。

すると…わたしのテントが横殴りの風にやられています!

困りました。

移動や向きを変えるだけのスペースはたくさんあるのですが、ある理由があって向きを変えたくないです。

 

その理由は、、、

         疲れていたからです。。

 

ということで稜線初陣の中華テントくんはいきなり過酷な状況の中、中でビールを飲む怠惰な家主を守らなくてはならなかったのです!!かわいそうです!

真面目に反省しますと、朝と夜では風向きが変わるのかもしれません。

基本的に稜線では切れてる方から逆側の切れている方へ風が流れますが、蝶ヶ岳ヒュッテのようにすぐ近くに山頂がある場合、こんな単純には考えられないのかもしれません。

次回以降のテント泊では地形全体を見て向きを決めようと思います。

 

ps.横殴りの風にも負けず1日テントとして役割を全うしてくれてありがとう!

        〈次はちゃんと張れよ!

 

反省はここまでです。

最後にわたしをなんども感動させた槍穂高連峰の振り返りです。

写真をたくさん撮りましたので、場面ごとに並べてみたいと思います。

 

撮影した順です。同じような写真が続きますので興味のない方はスルーしてください。

ヒュッテに到着し人生ではじめて見た北アルプスです。感動しました。

 

蝶槍から撮影したものです。すこし紅葉を感じる足元ですね。

常念岳から見る北アルプスです。

ここからは蝶ヶ岳からの撮影です。

日が沈みかけている槍穂高連峰です。

日が沈みきって、後ろが朱くなっています。

 

中秋の名月の月明かりに照らされる槍穂高連峰です。夜なのにくっきり見えます。

 

翌朝になり、昨夜を明るくしてくれた満月が槍穂高連峰に隠れていきます。

ちなみにこの時も日の出前です。

モルゲンロートのはじまりかけです。

完成形です!

黒と赤のコントラストが美しいです。

 

最後に

去り際の槍穂高連峰です。

きっと「また来いよ!」と言っています(言ってくれてるといいなぁ…)。

 

以上になります。

2つに渡る長い記事となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

お疲れ様です。

 

 

 

 

ちなみに、経験者は北アルプスのことを北アといいますよね。あれ、かっこいいなと思ってました。

わたしは行ったことがないのに北アと呼ぶのは変な気がしたので今まで北アルプスと言っていました。

でも!訪れました!!

なので明日からはわたしも 北ア です。

対戦よろしくお願いします。