12.24、世間ではクリスマスイブ、1人特急あずさと路線バスを乗り継いで行ってきました。
初雪山です。
以前、上高地にトレッキングに行った時点で冬山の装備はそろっていたので特に買い足したものはありませんでした。
でも前回の記事では冬装備の紹介をしませんでしたので、ここで紹介したいと思います。
装備紹介
ピッケル
モンベルのグレイシャーを使っています。
ピッケルはペツル・ブラックダイアモンド・グリベルあたりが有名で、登山用品店にもよく売っています。
ピッケルには形状によりベントシャフトとストレートシャフトがあります。
ベントシャフトはピック(ピッケル上部)部分を斜面に突き刺しやすく、ストレートシャフトはストックのように使いやすいといった違いがあります。
わたしはピックを斜面に突き刺すような登り方が必要になる山にはしばらく(少なくとも今シーズンは)登る予定がなく、ストックを持っていないので、ストレートシャフトにしました。
でも正直、ベントシャフトのピッケルはかっこいいです。。次はベントシャフトのピッケルが欲しいです。
数あるストレートシャフトのピッケルの中でモンベルのグレイシャーを選んだ理由は二つです。
安く、信頼性があることです。
安いというのは結構切実な問題で、山用品、特に冬装備は何も彼も値段が高いです。ウェアやスノーギアすべて揃えると10万円は下らないと思います。
モンベルのグレイシャーは定価¥12,100(税込)です。この値段だけ見るとほかのピッケルとそんなに価格差はありません。ブラックダイアモンドなども定価2万円くらいですので、通販サイトのセールや登山用品店のポイント還元をうまく使えばこれくらいの値段で買うことはできると思います。
しかし!モンベルをなめてはいけません!モンベルアウトレットで購入すれば¥8,090(税込)という驚きの安さです!
https://webshop.montbell.jp/goods/disp_fo.php?product_id=1141166
モンベルアウトレット、ほかにも驚くような価格で色々販売されていますのでオススメです。
二つ目の信頼性についてはこのピッケルに対して、というよりモンベルというブランドに対しての信頼です。
ほかの上で挙げたブランドにはもちろん信頼性がありますが、モンベルも今までインナーや帽子など、細かいものでお世話になり、その機能性には感服するばかりでした。
ピッケルについてもその信頼でもって、山行の助けになってくれるだろうと考えたのでした。
アイゼン
アイゼンはペツルのセミワンタッチ式12本爪を使っています。
(ペツルアイゼンの画像)
アイゼンは基本的にグリベルかペツルかの二択になると思います。
どちらも信頼性は変わらず、価格ではペツルのほうが有利です、つまり安いです。
元々はグリベルのほうが安かったそうですが、円安による値上げ幅がグリベルのほうが大きく価格が逆転してしまったと用品店の方が言っていました。
わたしは石井スポーツでアイゼンを購入しましたが、担当の方がとてもいい方でした。
アイゼンを買う時は実際に自分が使っている登山靴にフィットするかを確認してから買うのが鉄則だそうです。
わたしはちょうどアイゼンを買うタイミングで登山靴が壊れてしまいましたので、靴と一緒にアイゼンも買おうと考えていましたが、その石井スポーツには欲しかった靴のわたしのサイズがありませんでした。ただ他のサイズはあり、靴とアイゼンのフィット感は確かめることができましたので、アイゼンだけ買おうとしたところ、「他の店舗で靴を買って実際にアイゼンをつけて歩いてみたほうがいい」と買わせてくれませんでした笑
その後別のところでお目当ての靴を入手し、アイゼンも無事その石井スポーツで購入しました。
とても親切でいい店員さんでしたので、石井スポーツで他の用品も購入するようになりました。
話がアイゼンのことから逸れてしまいました。
ペツルのアイゼンにはグリベルより優れた点があります。それはワンタッチ式とセミワンタッチ式が兼用ということです。
アイゼンには靴の形状によって付けられるタイプが異なり、バンド式・セミワンタッチ式・ワンタッチ式の3つがあり、右に行くほど付けやすく歩いているときに外れにくいです。
でもワンタッチ式が着くのはつま先部分にもくぼみ(コパといいます)がある靴のみで、これは保温材が入った冬靴ばかりです。
「アイゼン対応」と書いてある靴でも前コパがある靴は少ないです。
わたしが購入した登山靴も例に漏れず後ろコパのみでセミワンタッチ式しかつかないタイプでした。
いつか前コパがついた冬靴を買った際はワンタッチ式のアイゼンを買うことになると覚悟していたのですが、ペツルは兼用でしたので、前コパありの冬靴を手に入れた場合も新しく買う必要はないのです!
山行記録
ここからはようやく雪山の記載です。
登ったのは北横岳ですが、「雪山 初めて」などと検索するとどのサイトでも北横岳がオススメされていましたし、公共交通機関でのアクセスも容易でしたのでここに即決でした。
登山計画
実際の行程
7:20 八王子着
無事に予定していたあずさに乗ることができました。
少し時間がありましたので朝ごはんを調達することとします。ホントは行動食のカロリーメイトで朝ごはんとしょうと考えていたのですが、今流行りのおにぎり専門店が八王子駅構内にあるとのことでしたので行ってみました。
改札から出て左に100mくらい行くと左手にありました。
https://https://www.omusubi-gonbei.com/shoplist/tokyo/hachiouji.html
すじこと玄米の味噌(何とか味噌だった気がしますが忘れてしまいました。)にしました。
おにぎりにしてはとても美味しいです。特にお米が美味しかったです。値段もコンビニおにぎりとさほど変わりませんので、八王子からあずさに朝乗るときの定番になりそうな予感です。
茅野駅に到着し、北八ヶ岳ロープウェイ行きのチケットを買い、バス停を目指します。
バス停のすぐ横にチケット売り場があるのですが、ここは現金のみで往復は買えません。車内でも支払うことはできますので、ここで買わなくてもいいと思います。買ったほうが財布を奥深くにしまえるのでわたしは購入しました。
出発の15分くらい前についたところ、20人くらい並んでいました。予想より混んでいましたが、無事座れたのでよしとします。
車窓から道路をよく見てましたが、スタッドレスでも全然走れる道でした。
次回以降は自家用車か、茅野でレンタカーにしようと思います。
10:15 北八ヶ岳ロープウェイ到着
山麓側でなるべくお手洗いを済ますよう案内がありました。山頂側はあくまで臨時のお手洗いという位置付けのようです。
10:20 ロープウェイに乗車
蓼科山が美しいです…
いくつかの山域に行きましたが、雰囲気が一番好きなのは北八ヶ岳、特に蓼科山です。
静謐で苔むしていて…素敵です…
10:30 山頂側到着
北八ヶ岳ロープウェイの山頂側は坪庭という庭として遊歩道などが整備されたエリアになっています。
チェーンスパイクがあれば安心、なくてもまぁ一周はできそう、といった具合でした。
北八ヶ岳山頂を目指す場合は途中で遊歩道から外れ、登山道に入ります。
八ヶ岳の中の整備された遊歩道をこの景色の中歩ける、しかもそこまでロープウェーで行けるというのはすごいことだと思います。冬の坪庭、登山されない方にもおすすめです。
前回の上高地ではほとんど雪の登りはありませんでしたので、今回が初めてです。
ですが意外にツボ足でも歩いていけます。
路面状況としてはこんな感じです。
上に新雪が積もってますので、滑りもせずスイスイ進んでいけます。
以前少しアイゼンをつけて歩いてみたところ、まず足が重くなりますし、ゲイターに擦らないように気を使うので思うように速度が出ませんでした。ですので今回はいけるとこまでツボ足で行くことにしました。
やはり初心者向けといえども、登山道ですので、坪庭の路面とは違います。ここにスニーカーなどで来るのは無謀だろうと思います。
北横岳ヒュッテからは急登が出てくると他の方の登山記録から見ましたので、北横岳ヒュッテでアイゼンを装着しました。
12本爪のアイゼンです。0か100かです。
確かに急登が一部ありました。せっかく前爪があるのでこれを刺してアルペンチックに登ってみました。楽しかったです。
11:19 北横岳(南峰)登頂
無事到着しました。
頂上の手前100mくらいで森林限界を迎えますが、樹林帯とは打って変わって風がすごいです。
樹林帯ではフリースだけでも暑いくらいでしたが、シェルを着ないと低体温になってしまいます。シェルとはいえ厚めのレインウェアですが…
雪山です。綺麗です。
でも寒いのでゆっくり同定もできません。
写真を撮って北峰に向かいました。
11:26 北横岳(北峰)登頂
夏に来た時は北峰のほうが混んでいた記憶がありましたが、冬はこちらのほうが空いていました。
山あるあるだと思いますが、山行中「おおこんな景色!」「こっちはこんな眺め!」と写真をバシャバシャ撮りますが、見返してみるとあまり変わらない写真ばかりです。
しかも写真を取るためにグローブを外すのが辛いです。タッチペンの導入を検討します。
ちなみに南峰と北峰の間にはほぼ高低差はなく、5分くらいで行き来できます。実際は道が狭くすれ違い困難ですので、人が多いと10分くらいかかりますが、どちらにしろ困難箇所はありません。
12:03 北横岳ヒュッテ
戻ってきました。
樹林帯なので風がなくあったかいです。
ここでパン休憩です。ファミリーマートの「じゅわバタ塩メロンパン」です。本来であれば山頂で食べたいところですが、パンもわたしも凍ってしまいそうなのでここまで降りてきました。
右上に見切れているサーモスの山専用ボトル、朝家を出る5時過ぎくらいに沸かしたお湯を入れてきましたがまだアチアチで、熱湯といって差し支えない温度です。
カロリー爆弾の味がして、とても美味しかったです。
きっとホットサンドメーカーでこれをプレスしたらもっと美味しいです。
ここはあったかかったので、雪の写真をたくさん撮りました。
空が晴れ渡っていて、とてもきれいです。一歩進めば過酷な環境ですが心が安らぎます。
その後最終のバスまでだいぶ時間がありましたので、周辺を散策することにしました。
13:30 縞枯山荘着
可能であれば北横岳のお隣にある縞枯山に行きたかったですが、そこまでの時間はありませんでしたので、麓まで行くことにしました。山荘は残念ながら休業中でした。
縞枯山です。
雲がだいぶ出てきました。おかげでブロッケン現象が見えます。
綺麗な山容が見えましたのでこのあたりで引き返すことにしました。
13:57 山頂駅到着
ゴンドラで麓に戻ってきてから1時間くらい時間がありましたので、お土産屋さんを見て回りました。
サングラスやグローブなどよく売ってました。
坪庭を雪のない時期に少し歩くくらいであれば、普段着でも大丈夫ですが北横岳まで登るとなると登山用の服装が必要だと思います。
これを見越して、このお土産屋さんで装備をいろいろ売ってるのかな、と思いました。
今日はここまでにしたいと思います。
しばらく更新できずすみませんでした。
この後も今まで何個か雪山に行ってますので随時更新していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
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