雪山を始めようと道具を揃えましたが、いきなり雪山登山をするのは正直怖いです…
雪はゲレンデくらいでしかまともに触れたことがないので、まずはアイゼンとピッケルの練習に行くことにしました。
どうせ練習するなら行ったことのない上高地に行こう!ということで行ってきました。
本当は土日で小梨平でテント泊のつもりでした。でもその週のはじめに風邪をひいてしまい病み上がりでしたのでテント泊はやめ、日帰りトレッキングにしました。山の夜はとても寒いので…
上高地は夏場はバスで直接アクセスできますが、冬場は直通のバスが出ておらず釜トンネルというところから歩くことになります。
釜トンネルの近くに駐車場はありませんので、マイカーで行く場合も公共交通機関を使う場合も最終的には釜トンネル近くの「中の湯」バス停までバスで行くことになります。
それか中の湯の一つ手前の坂巻温泉に有料で駐車し釜トンネルまで歩く、という方法もあるそうです。
今回わたしは公共交通機関で行きました。
公共交通機関を使う場合は松本駅から中の湯までのバスに乗ることになります。
所要時間は約1時間半、料金は片道2250円です。
始発の7:40松本発に乗れば9:13に中の湯バス停に着きます。
終発は中の湯18:05発のバスですが、この時期4時半過ぎには暗くなっていますので、結局そのくらいにはバス停に着いていなければならず、2時間弱真っ暗なバス停で待つことになります。なので一本前の15:05発のバスで帰ることにしました。
滞在できる時間は6時間です。
中の湯から上高地までのコースタイムは3時間ですので普通に歩くと往復するだけで終わってしまいます。
眺望が望めないトンネルや道は早歩きすることにして、昼食も行動食で済ますことで上高地での観光時間を確保しようと考えました。
わたしの住むところからは始発に乗っても7:40松本発のバスに乗るよう着く事はできませんから、松本に前泊しました。
今回の計画は下のとおりです。
1日目(土) 八王子13:29⇒松本15:37【特急あずさ】
松本宿泊
2日目(日) 松本7:40⇒中の湯バス停9:18【バス】
中の湯9:20⇒大正池10:30
河童橋11:50⇒小梨平12:00
小梨平・河童橋周辺を散策 12:30
大正池13:40⇒中の湯14:40
中の湯15:05⇒松本16:18【バス】
松本17:20⇒八王子19:36【特急あずさ】
【】がない箇所は歩きです。
これは夏のコースタイムで計画を立てました。冬は雪があり歩きにくいことや汗をなるべく書かないようにすべきということもあるので本来はもう少し余裕を持って計画すべきだと思います。
1日目
無事松本につきました。あずさはかなり空いていて快適でした。
飛行機に比べると新幹線や特急電車は座席の感覚が広いですし人も少ないことが多いので快適です。
16時前につくことができたので、ホテルにチェックインし荷物を置いてから市内観光に出かけました。
町から北アルプスが見えるなんて素敵です!
わたしの住む町からは山が何も見えませんので羨ましいです。
時間がありましたので松本城も見学することにしました。
北アルプスを背景にしてしまう松本城があまりにも立派だったからです。
天守に入れるのは17:00まで、チケットの販売は16:30までです。ぎりぎりセーフでした。チケットは700円です。
天守の中は階段がかなり急でご高齢の方やお子さんは大変そうでした。大きいところでは1段40センチくらいあったのではないかと思います。階段の写真は撮影禁止でしたので撮れませんでした。
松本城の狭間(銃を出す穴、サマと読みます)から北アルプスが見えます。
当時の武士もこうして北アルプスを見たのでしょうか。
銃や大砲などしっかりした解説とともに展示されており見ごたえがありましたが、残念ながら閉場まで時間があまりありませんので、速足で最上階まで往復しました。
その後明日の朝ごはんと行動食(昼ご飯)にするパンをパン屋さんで買い、そばを食べホテルに戻り早々に就寝しました。
パンはこちらで仕入れました。
食べログ評価はあまり高くないですが、美味しいパン屋さんでした。
特にメロンパンラスクが甘くてカリカリで行動食に最適でした。
2日目
6時過ぎ起床
上高地トレッキングの日にこんなに遅くまで寝ていられるなんて・・・前泊してよかったです!
無事にバスに乗り、、
9:15 中の湯到着
ちなみにこのバス停は「中の湯」ですが、中の湯温泉はここから30分くらい登った先にあります。ここには売店と秘湯?(離れの温泉でしょうか)があります。
時間があまりありませんので、ついて早々に出発します。
このゲートには冬季にも使えるお手洗いもあります。同じバスには1パーティいらっしゃいました。
釜トンネルは事前の調査から真っ暗でヘッドライトが必要と聞いていたので、バス内でヘッドライトを装備してきましたが、わたしが通過したときは照明がたくさんついていて、必要ありませんでした。
釜トンネルはずっと登りで勾配は11%くらいあります。
結構大変ですが、上高地での滞在時間を確保するため、速足で駆け抜けました。
9:37釜トンネル通過
釜トンネルを出ると焼岳がちょこんと見えました。
次は上高地トンネルです。
こちらは500mくらいですし、アップダウンがあるので楽です。
上高地トンネルの出口が鋭角で現代的でした。
釜トンネルはこんな形状ではありませんでしたが、なぜでしょうか?
トンネルを出て少し歩くと・・・
9:50 穂高連峰が見えました!!
夏に蝶が岳から見たことはありましたが、雪化粧をした穂高は初めてです!きれいです!感動しました!!
この記事はこの先もこういった穂高連峰の写真をたくさん乗せることになるので注意してください。
西穂高はたくさんピークがあるのでジグザクしていますね。
9:56 大正池到着
快晴で風も少ないので暖かいです。
そして絶景です。
良いペースで来れています。このまま進むことができれば小梨平周辺をゆっくり散策できるかもしれません。
ちなみにここまでは全く雪がありませんでした。
この旅行の本来の目的は上高地観光ではなくアイゼン歩きの練習です。でも雪がないのでいまだ装着していません。
大正池から先は少し凍結していたり雪がついているところがありましたが、全然アイゼンは必要ありません。スニーカーでも通過できそうなくらいです。
サルの足跡はよく見かけましたが、これは何の足跡でしょうか
見返した今になっては多分登山靴でない靴を履いた人の足跡だと思いますが、現場では人にしては踏み込みが浅いし二足歩行にしては左右の幅が全然ないし、何の足跡だろうと考えこんでしまいました。
10:38 上高地バスターミナルに到着
夏はここをたくさんのバスが行き交い、たくさんの人が降り立ちますが、冬は一人もいません。この穂高と明神岳も独り占めです。
少し歩くと河童橋です。
この河童橋の前にある五千尺ホテルがこの景色をYouTubeでずっとライブ配信しています。
わたしもこのライブ配信をよく見ていますので、カメラに向けて大きく手を振りました。
少し歩いて小梨平キャンプ場につきました。
どこからがキャンプ場なのかはよくわかりませんでした。
11時頃つくことができましたので、ここで少し休憩にしたいと思います。
パン屋で買ったアンパンとお湯で休憩にしました。
このボトルはサーモスの山専用ボトルです。とてもいい設計で気に入りましたので、後日記事にしたいと思います。
休憩場所の近くに野良の額縁が設置されていました。
この上高地トレッキングの中ではほとんどずっと穂高連峰か焼岳を見ていましたが、ここから見る穂高連峰が一番きれいでした。
さてここで山行の楽しみの一つでもある山座同定タイムです。
ここから見える景色はこういった感じ。
一番右の雪があまり積もっていない手前の山は明神岳です。明神岳はピークが5つある山で、最高点は2931mです、が、ピークが映っていません・・・すみません・・・
その奥に前穂高岳があるのだと思いますが、残念ながら明神の陰に隠れて見えません。
そして雪がついた奥の山のうち、写真真ん中にあるのが奥穂高岳(3190m)です。この標高は富士山、北岳に続いて第3位で南アルプスの間ノ岳とタイです。距離的に間ノ岳と奥穂高はかなり離れているのにちょうど同じ標高になるとは、すごい偶然ですよね。ちなみに2位の北岳も3193mですので、結構近いです。
この次の5位は登山者憧れの山、槍ヶ岳で3180mです。
奥穂高岳から左に進むとギザギザしていますが、あの辺がジャンダルムなど通過困難箇所が多く連なり、端が多分西穂高の独標かなと思いました。
西穂高岳の標高は2909mと穂高では一番低いですが、ロープウェイがあることもあって、特に冬の時期は登る人が多いような印象があります。
こうして景色を眺めに眺め、網膜に焼き付けて帰路につきました。
帰りは右岸ルートで、行きと違い結構雪が積もっていましたので、アイゼンの練習も出来ました。
13:19 大正池到着
この先に焼岳の絶景スポットがありました。
「いやいや、上の写真と何が違うんだよ!」と言われそうですが、、重機がなかったり距離感だったりここが一番良かったと感じたのです・・・
そんなこんなで歩き続け、
14:30 中の湯バス停到着
無事帰ってくることができました。
今回も無事終了です。
心残りを言うなら、松本に行ったのに山賊焼き(下味をつけた鶏肉に衣をつけて揚げた料理)が食べられなかったことです。信州の山賊焼きも釧路のザンギもから揚げも全部大好きです。
特急あずさの出発まで40分くらい時間がありましたので、松本ハイボールバーというところでフライドチキンを食べハイボールを頂きました。山賊焼き欲は満たされませんでしたが、美味しかったです。
それでは今回はここまでです。
ありがとうございます、お疲れさまでした。