山でキャンプがしたいです!
今までは日帰りで登れる山しか行っていませんでした。
日帰りとは言ってもキャンプ自体は登山を始める前からやっていましたので、キャンプ道具は持っており駐車場がある登山口の近くのキャンプ場に泊まり早朝から登ることはできていました。
でもやっぱり稜線でテントを張ったりテントを担いで山から山を渡り歩きたいです。
北アルプスに涸沢カールという有名なテント場(山ではキャンプ場のことをテント場というようです。)があります。
そこは北アルプスの山々に囲まれていて、いつかは行ってみたいとずっと思っています(実はこの記事を書いているときには北アルプスにもう行ってきました、後日記事にしたいと思います。)。
夢みたいな景色ですよね。
ただわたしが持っているキャンプ道具は車やバイクで運ぶことを想定した道具ですので、一部小さめのものはありますが重さは全く考慮されていません。
複数人用のテントなんて大きすぎてそれだけでザックがいっぱいになってしまいますし、ソロテントも一番軽いもので5kg以上ありましたので、これを持っていくのは難しいです。
なので買うことにしました。
何を買おうか・・・
普通の登山道具のほか、テント泊に必要なものは次のとおりです。
〇テント⇒平地でのキャンプ用はいくつか持っていますが、重くて風に弱いので山岳用を買うことにします。
〇シュラフ⇒真夏用化繊・3シーズン用ダウンシュラフ・冬用ダウンシュラフを持っているので買い足しません。
〇マット⇒持っていますが、新しいものを買うことにします。
〇大容量ザック⇒50Lくらいでもテント泊は可能らしいですが、冬も行くことと心配性で荷物はたくさん持っていきたいので65L以上にします。
といった具合です。
マットを買い足す理由ですが、わたしが今持っているのは
〇インフレーターマット
〇エアーマット
〇コット
の三つです。このうち登山に持っていける携帯性があるのはエアマットのみですが、エアマット単体で満足に眠れた経験がありません。キャンプの時はいつもコットかコット+エアマットで寝ています。
ちなみにコットというのはキャンプで使う用の簡易ベッドです。担架のような形です。これがあると寝心地がいいです。
わたしは不眠症で、普通のエアマットではあまり眠れませんから普段キャンプに行くときは絶対にコットを持っていきます(テントをもっていかずタープだけで宿泊したときもコットだけは欠かさず持っていきました。)。
スマートウォッチで睡眠の質を記録しているのですが、家のベットで寝ているときよりキャンプ場でコットで眠った夜のほうが睡眠の質が高いです。
でも持っているコットは4kgあり、容積もかなり大きいので持っていくことはできません。
テント
テントを選ぶうえで重視したのは次の点です。
〇インナーがメッシュでない⇒これは迷いました、真夏にメッシュじゃないテントで寝るとほんと暑いです、サウナで寝ている感じです。でも寒いと死んでしまうかもしれませんから、メッシュでないものにしました。
〇コットが入る寸法⇒山岳用テントはテント内があんまり広くないですから、コットは外で組み立ててテント内に入れることになります。ですから出入り口の寸法がコットより小さいとテント内にコットが入らず外で寝ることになってしまいます。
〇耐水圧2000mm以上⇒耐水圧は当然ですが、通気性とトレードオフです。インナー非メッシュかつ高耐水圧だとサウナ化が懸念されます。
〇重量1.5kg以下
いろいろと探していいなと思ったのは下の三つです。
① NEMO タニ オスモ 1P
② MSR ハバハバ シールド
③ シックスムーンデザインズ ルナーソロ
画像はそれぞれ公式サイトから拝借しました。
③はインナーがメッシュですが、なんと重量が690gです!
ただ問題があります・・・それは、値段です!
①:72,600円
②:88,000円
③:64,900円
むむ・・・
結局買ったのはテントはモビガーデンというメーカーのLIGHT KNIGHT 1 JPNです。
モビガーデンというのは中国のアウトドアブランドです。
中国製アウトドアブランドは安いですが意外に使えるものが多いです(使えないほどひどいものもあります・・・)。
とはいえ山でのテント泊は平地でのキャンプ場より過酷でしょうから信頼性のある国産や欧米の有名ブランドにしようかと迷いました。
でも有名ブランドのテントはあまりにも高いです。適正価格ではあるのでしょうが、この夏登山を始めウェアから何までたくさん買ったわたしには余力は残されていませんでした。なのでモビガーデンにしました。上で挙げた条件はすべて満たしています。
Amazonで21,800円でした。
耐水圧3,000mm、総重量1,395gは魅力的です。
稜線のテント場で使用したとのレビューもありましたし、サクラチェッカーでもサクラレビューはなさそうでした。
コット
普通は登山にコットを持っていく人はいないと思います。
なので山岳用コットというのは探した限り見つかりませんでした。
コットを探していますとウリになっているのは「耐えられる重量」「幅が広い」など寝るときの機能に関連したウリが多いです。
でも正直わたしはそういった点は求めていません、耐荷重150kgとかそんなに無くても大丈夫です。コットにザックを置くことはありませんし、置いたとしても100kgを超えることはないでしょう。幅に関しても広いに越したことはないですが、寝られればそれでいいです。
こうして候補に挙がったのはこの二つです。
サーマレスト ウルトラライトコット
サイズ 61×183cm
収納サイズ 41×13cm
総重量 1195g
価格 ¥30,800
ヘリノックス ライトコット
サイズ 長さ185×幅60×高さ13cm
収納サイズ 幅53×奥行き13×高さ13cm
重量 1.2kg
価格 \39,930
値段がサーマレストのほうが1万円安く、重量はほぼ同じくらいですね。
大事なところではサーマレストのほうが収納サイズが結構小さいです。10cm小さいのはパッキングの時に大きなアドバンテージになると思います。
この時点ではサーマレストが優勢でしたが、ネットの隅から隅までレビューやブログ、動画を見る中でサーマレストに関して気になる点がありました。
それは、寝る部分が裂けるということです。
ヘリノックスなど一般的なコットは寝る部分が布なのですが、サーマレストはビニールシートのような素材だそうです。そのおかげで断熱性は高いらしいのですが裂けてしまうという話が気になりました。
ヘリノックスより安いといっても3万円ですから、そう何回も買い換えられません。
実際に裂けるのかはわかりませんが、ヘリノックスを買うことにしました。
大容量ザック
ザックに関してはそんなに迷いませんでした。
メーカーはオスプレー(好きなので。)、容量は65L以上となると選択肢はだいぶ限られます。
候補をすべて店舗で背負ってみて一番しっくり来たものを購入しました。
ザックを試すとき、店員さんに声をかけるとおもりを入れてくれたりします。重くないと体のどこに重さがかかってくるのかよくわかりませんから、おもりを入れてもらって試すのがおすすめです。
購入したのは オスプレー アトモスAG65 のグリーンです。
この色は実際に見ると結構明るいです。新緑といった感じです。
候補として考えた中にイーサープラス70というものがありました。これの緑はモスグリーンで、苔のような濃い緑です。
色的にはイーサープラスのほうが好みでしたが、アトモスAGの背負い心地は抜群でした。まるで荷物が人間になってわたしの体に抱き着いているような感覚です。
ちなみにアトモスAGのAGは、「アンチグラビティ」です。背面メッシュの構造により重力に逆らっているような背負い心地となっていることからこういった名前になったようです。
(いやいや、重力に逆らうわけないでしょう)と思ってましたが、実際に荷物を入れて歩くと本当に荷物が浮いているような気がします。これはすごいです!
値段は48,400円でした。
これでテント泊に必要な装備はすべてそろいましたので、次回いよいよ初のテント泊です!
本日もご覧いただきありがとうございました。
お疲れさまでした。
購入後の週末、大容量ザックに荷物を20kgちょうど詰めて塔の岳に登ってきました。大倉尾根です。
結構つらいですね・・・
山頂アンパンはつぶれていませんでした。